国会議員といえば派手な選挙活動やメディアに出たりして、結構名前と顔が一致するものである。
しかし、残念ながら各自治体の区(市町村)議会議員の知名度はどうだろう。

そんな素朴な疑問を議員本人が持ったのだろう。
多摩市では今年3月に面白いアンケートを実施している。

無作為抽出した20歳以上の市民1500人が対象。
議会や市議の認知度に関する22項目のアンケートを配布し、34%に当たる513人から回答を得た。

おいおい、34%かよ?とここでつっこみたくもなるが、結果はさらに面白い。

・毎回選挙に行くか
→「毎回行く」「気が向いたら行く」と回答した人は合わせて8割
26人いる市議のうち名前を知っている議員の数は
→「2人~5人」が47%と最大、「1人も知らない」は20%、「1人」も13%

・市議の定数が26人であることを知っているか
→64%が「知らない」と回答。
選んだ市議の活動に満足しているか
→63%が「分からない」

この結果をどう受け止めるのだろう。
議員さんも張り合いないでしょうなぁ・・・。
まあ、でもよくこんな恐いアンケートを実施したその勇気は見上げたものである。

さて、本題は・・・
今、地方議会の活性化が進んでいることをご存じだろうか。
今朝はそういった記事を見つけ、いろいろ考えさせられたのでブログに書いてみた。

まず、基本的なことから。

①自治体議会の多くは、「一括質疑・一括答弁」方式が慣例だった。
今は・・・
「一問一答」方式に切り替えている自治体が増加
それにあわせて、答弁者から質問者へ「どういう主旨で今の質問をしたのですか。」といった逆質問(反問権)も可能になった。

②本会議場、委員会で議員同士が自由に討論しあう「自由討論」

③住民からの請願・陳情を審査する際に住民が臨席して発言できる「政策提案方式」

④情報公開度を高めるため、重要議案への議員の賛否を公表したり、傍聴者に議員と同じ資料を配付したりする。

これって、討論の場では当たり前のことではないかな?
そんなに人数だって多くないわけだし。
学校の1クラス40人体制だって、このぐらい当然でやってるのにね。
大人ができないわけないだろうが!
大体、一括質疑・一括答弁なんて、緊張感ゼロだし、いいものが生み出せるとは思えませんけど・・・。

さらに驚くことに、こんなデータもある。

現在、議会で審議される議案のほとんどが、首長・執行側から提出で、割合は市議会で約9割にものぼる。
一方、議員による提出議案はわずか1割。
しかも新規の政策的条例案に至ってはわずか0.8%に過ぎない。
そして、どのように議決されるのか。
原案可決率は市議会で98.75%、町村議会で99.2%にも上るというから驚きである。
つまり、執行側から提出された議案のほとんどが、なんとそのままのかたちで議会を通過しているというありさまである。

こんな実態を皆さんご存じであっただろうか。
いやー、驚いたものだ。
「市民の皆さんの意見を反映して・・・」なんて、選挙演説している議会議員選挙はうわべだけだったのか・・・。

そういった経緯もあり、前出の①~④のように、もっと積極的に議員や住民が参加できる議会にするよう活性化されているのであろう。

北海道の栗山町議会が全国に先駆けてこういった試みを実施してはや2年だそうだ。
もっと早い段階で日本全体がこういう方向に進んでいれば夕張市のような破綻は防げたであろうに・・・。

「議会基本条例」を制定する形でこの議会の活性化は進められている。
ぜひ、もっともっと改善されてほしい。

というわけで、私事になりますが・・・。
この度、平成20年度の『都政モニター』として1年間、都の状態を見届ける立場をいただきました(本当です)。
モニターとしてズバズバ意見していきたいと思いますので、どうぞよろしく。