母親の世界格差~「心のケア」ってなに?~

takashi/ 5月 13, 2008/ お仕事

みなさん、一昨日の『母の日』は有意義に過ごされただろうか?

ここ最近、母の日がらみのニュースと言うことで、『子どものいる専業主婦は年俸1200万円だ』と試算した、アメリカの人材情報会社サラリー・ドット・コムの話題をよく耳にする。

「世界中の母親がこんなにもらっていたら、もっともっと平和かもしれない。」
と、思わずにはいられない記事をみつけてしまった。

これも、母の日関連の記事であるが、各国の母親に大きな格差があることを知ってほしいと、国際的な民間援助団体「セーブ・ザ・チルドレン」がまとめた報告書は驚きの内容だった。

最下位となった北アフリカのニジェールでは、子どもの死亡率が極めて高い。
「すべての母親が子供の死に直面することを意味する」(同報告書)という死亡率なのである。

こんな悲しい現実があるのだろうか。
私は目を疑った。

記事の内容はこうだ。
この調査対象は146カ国。
安全な出産環境や女性の平均寿命、公教育の期間などを調べたもののようである。

その結果、1位のスウェーデンでは、女性は平均17年間の公教育を受け、平均寿命は83歳、5歳前に子供をなくす母親は185人に1人
これに対し、ニジェールでは公教育は3年以下、寿命は45歳、そして子供の4人に1人が5歳の誕生日を迎えられない。母親1人が平均8人の子供を産むが、出産時に医療従事者が立ち会える母親は3人に1人だという。

この格差をどう捉えたらよいのだろう。
母親はどんな国の環境でも、子どものため、家族のために一生懸命生きているに違いない。
自分の子どもが目の前で死んでも、「心のケア」なんぞは受けられない母親たちが、世界にはどれほどいるか計り知れない。

そんななか、今朝の新聞では・・・
・企業の「心の病」の急増
・裁判員に「心のケア」導入
なんて言う記事を目の当たりにした。

心の病やらPTSDについては、かなり理解のある方だと思う。
が、それでも、やはり現代の日本はぬるいのかなぁ・・・と感じずにはいられない。

心も体も元気で親より長生きでいることが、何よりの親孝行なのかもしれない。