TAKEO PAPER SHOW 2008
その有名な展示会『TAKEO PAPER SHOW 2008』が昨日まで丸ビル7Fで行われていたので参加してきた。
最終日ということもあり混雑にやられた~。
そんな中、なんとかいろいろ見たり聞いたりしながら、情報収集してきた。
ほぼ毎年行っているが、正直、徐々に予算縮小している様子が感じられる。
以前のバブル期は杉浦康平や佐藤晃一、日本デザインセンターとコラボして結構盛大にやっていた感じはしたが。
そして、不快な感じが否めなかった今回のペーパーショーについて2、3意見させていただきたい。
まず、照明をグッと落とした暗い会場に並ぶ浮き出るようなショーケース。
宝石店を思わせる展示方法は、毎回似たような手法だが、今回のはちょっとひどすぎた。
というのも、通路の幅が狭い。
横2列がメインで端に縦1列の展示台が並んだ今回の直線形の見せ方。
見る方向が一方通行で混雑時にはとても見にくい。
私だったら、間違いなくこれとは真逆の展示計画をするだろう。
木の机に紙を置き、コンセプトを『一般生活の中にある紙』という設定にするはずだ。
本来、紙は加工され、もっと身近なものと化すはずである。
印刷され、例えば本として手に収まったとき、そんな真っ暗な中で誰が読むんじゃ?
紙が主役なのは分かるが、あれでは紙本来の使い方から逸脱し過ぎの展示である。
また、直線形の見せ方では、takeoの面々に質問があるときにどうしても1対1になってしまい、個人的な商談のような形で硬くなってしまい、あまりいい印象とはいえない。
私ならブース形式にして1対客層といったプレゼン形態を導入する。
それによって格段に見やすくなり、混雑による不快感も解消される。
また、気軽に質問もしやすい形態となり、より話も弾み、商談路線へ進む可能性だってあるはずだ。
さて、主役の紙についてであるが・・・。
かつては高級紙の代名詞であった中性紙であるが、今はそれでは売りにならないそうだ。
「インクジェット対応」だとか「レーザー対応」だとか、印刷の種類や用途によっての分け方を求められることが多く、中性紙という言葉は死語になりつつあるという。
中性紙ファンとしては悲しい現実を突きつけられた・・・。
今回は「ファインペーパー」という高級印刷用紙がメイン。
本当にきれいだったが、新商品と銘打っているわりには、そんなに何が違うのか?という感じだった。
総括すると、年々質が落ちているというところか。
最後に、今回学生の数がものすごく多いことに驚いた。
学生優待サービスのようなことも設定して来やすくしていたのだろう。
それはそれでいいのだが、肝心の企業人はあまり見ていないような・・・。
日曜日だからだろうか?
「竹尾」の紙を学生にしか堂々と自慢できないという現れではないか?とひねくれた見方をしてしまうぐらい、興ざめしてした展示会だった。
来年は行こうかどうしようか・・・。