マック 残業代支給!しかし、実態は・・・
以前、マックの名ばかり店長についてブログを書かせていただいた(マック:店長に残業代不払い 敗訴)が、今回はその続編である。
8月から新報酬制度を導入するという。
ズバリ「店長にも残業代を払いますよ~!」という制度である。
さすがマック、やりますなぁ。
と、思ったのも束の間、現行制度と比較すると面白いことがわかる。
<現行>
基本給+店長手当などの職務給+業績による成果給を加えた報酬+残業代0円
<新制度>
基本給+職務給の廃止(=0円)+業績による成果給を加えた報酬+残業代支給
さてさて、もうおわかりでしょう。
マックは『すりかえ』の天才ですなぁ。
職務給を廃止して、残業代を支払いますよというカラクリ。
この新制度に不安や不満を口にする人も少なくないという。
「業績を上げている店長ほど残業が少ない」
と原田社長は会見で断言したそうである。
しかし、
「アルバイトなどの人手不足で24時間営業となるとどうしても店長がやらざるを得ない。
それをそのまま残業時間として申告すれば能力がないというレッテルがはられる。
その圧力の中で正確な労働時間を申告できない人が多いのが実態だ。」
と労組の若松書記長は話す。
あの敗訴以来、マック以外の企業でも名ばかり管理職に残業代支給を検討している企業が相次いでいるというが、そこも実態はどうなんだろうなぁ。
企業とは社員やその家族が幸せに生活できて、初めて成り立つもの。
社員に感謝できない企業が、お客様のことを大切に考えられるか疑問だ。
マックの店長の方々、本当に本当にお疲れ様です。