童謡「春よ来い」の2番、知っていますか?
一昨日、水戸市の千波(せんば)湖での事件をご存知だろうか。
白鳥や黒鳥の死骸(しがい)が、頭から首にかけて棒のようなもので殴られたような跡があり、巣の卵も割られていたという事件だ。
春になっていやな事件が続いたばかりだ。
福岡、群馬、長野他日本各所で大量のチューリップが切り落とされた。
それだけではない。
桜の枝やパンジー、ボタンまで抜き取られたり切断されたり・・・。
こんなとき、童謡「春よ来い」をぜひ思い出してほしい。
1番のみいちゃんの方は良く知られているが、2番の歌詞もなかなか感慨深い。
春よ来い 早く来い
歩き始めた みいちゃんが 赤い鼻緒のじょじょはいて
おんもへ出たいと 待っている
春よ来い 早く来い
おうちの前の 桃の木の つぼみもみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている
春の花たちはみんなそう。
寒い冬を乗り越えて「早く咲きたいよー!」って待っているのではないか。
人間だって、草花だって、こうして春を待っている。
自然が私たちにもたらしてくれるものは本当に大きい。
そういえば義母(相当お茶目な人である)がこんなことを言ってたな・・・と思い出した。
「大木に抱きついて英気を養うんだ!」という話。
みなさん最近大木に抱きついた経験なんてあるだろうか?
小さい頃ならまだしも、大人になって私はそんなこととんとご無沙汰していた。
ふと、その言葉を思い出した私は、早速昨日浅草寺の大木に抱きついてみた。
なんと、ポカポカ暖かいではないか~!
何十年も、何百年も生きてる静かな迫力がじんじんと伝わってきたように感じた。
こんな陳腐な言葉で申し訳ないが、ぜひ皆さんも機会があれば抱きついてほしい。
花だって、鳥だって、私たち人間と同じ命を持っている。
落書き→植物切断→動物虐待→人間・・・
次の犠牲者は間違いなく人間です。
学校の教室で、落書きがあったら、担任は真っ先に生徒に注意を促し掃除させる。
早い時期に、毅然とした態度でこれはいけないことなんだと気づかせないと、必ず大きないじめに発展するからである。
もちろん、校庭の草花の切り落としや、犬猫の虐待を経て・・・。
最近ニュースなどでも取り上げられているが、渋谷などの、繁華街の落書きをきれいにしようと、地元住民の方が活発に動いている地区が増えてきた。
とても良いことだと思う。
きれいにしておけば必ず犯罪は減る。
汚いままだとスラム街と化してしまう。
大変な労力だとは思うが、ぜひ、根負けせず頑張っていただきたい。
春なのにこんな寒々しいニュースばかりではいやだ。
というわけで、最後に。
花壇が荒らされチューリップ53本が盗まれた、いわき市立綴(つづら)小学校に、市内に住む女性がチューリップを7本贈ったという。
同校小学5年生の女児が通うピアノ教室の講師で、「学校のチューリップがなくなって寂しいでしょう」と、女児にプランターのチューリップを託したということだ。
他にも保護者らが激励に訪れ、校長は「地域に支えられている」と感激していたという。
まだまだ、日本には春のように温かい人の方が多い。